目次
試作部品実装とは?
ABOUT EXPERIMENT
何か製品の製作を検討した際、いきなり大量生産を行うのは、大きなリスクが伴うものと思います。
試作部品実装とは、量産前の段階で少量~中量の生産を行い、電気的な整合性や機能の確認等を行い、
時には仕様変更を行いながら、より安全に量産へ移行する際の「前準備」と言えると思います。
ケイ・オールの試作部品実装では、ただ実装を行うだけでなく、試作時に見つかった問題点や改善点を適宜お客様へフィードバックし、より良い製品作りのためにお客様と共有をいたします。
試作部品実装の特長
試作部品実装においては、数が小量なだけに、部品がリール形状で調達できなかったり、メーカーによっては少量生産のためのラインが確保できず、実装が大幅に後ろ倒しになってしまうことなどが考えられます。
ケイ・オールは元来対品種少量の試作部品実装を得意としている会社ですので、そんな工程のわずらわしさを解消することが出来ます。
カット・バラ部品の機械実装が出来る他、生産性向上のため、豊富な社内在庫を活用し、納期・品質の保持に努めています。
試作部品実装の種類
実装する台数や1枚当たりの搭載部品点数によって、ケイ・オールでは3パターンでの試作部品実装作業を行っています。
部品を手はんだで実装する「手付け」、ペーストはんだ印刷後に部品を手搭載してリフローではんだ付けをする「手載せ」、部品搭載もはんだ付けも機械で行う「マウンター」です。
コスト・品質や、その他お客様の考え方に合わせてこれらの実装方法を使い分けています。
試作部品実装のメリットとデメリット
MERIT DEMERIT
試作部品実装をすることで、量産時に発生しうる課題や問題点をクリアにしておける可能性が高まります。
不測の事態を回避するため、入念な試作が求められる案件もあれば、開発スケジュールがタイトで、試作工程を十分に確保できない案件など様々です。部品収集をする上でも気を付けなければならない事があります。
試作部品実装のメリット
試作部品実装は量産実装前に行う「転ばぬ先の杖」です。
試作基板を実装し、性能評価をすることで、量産時の「まさか」を回避し、大幅な修正を未然に防ぐことで日程やコストに対する影響を予防することができます。
状況に合わせて「試作の試作」「試作の試作の試作」をすることで、その効果を高める事ができます。
試作部品実装のデメリット
特に量産を行っている工場の場合、数量の少ない試作基板に費やす工程が確保できない場合があります。また、部品収集をする際も、カット品やバラ品を購入せざるを得ず、実装時に苦労をしてしまう事もあるかと思います。
多品種少量の試作部品実装を得意分野としている弊社では、部品点数1点・枚数1枚から、対応可能です。
高品質・短納期にて小回りの効いた対応をさせて頂きます。量産実装では嫌われがちなカット・バラ品も対応できる設備も用意しています。さらに弊社で基板製作・部品購入を請け負う事も可能です。
ワンストップ管理での対応により、空白期間の無いベストな工程を組むことが出来ます。
試作部品実装ノウハウ
KNOWLEDGE
試作部品実装で発見される課題点は、お客様によって千差万別となります。
ケイ・オールでは「客先別仕様書」「リピート注意点記録」により、お客様ごと・案件ごとのフィードバック管理をしています。
試作で得られた情報を適切に社内作業員やお客様へフィードバックすることで、リピート時の弊社での躓きを解消するだけでなく、お客様における気づきや、次回開発時の工期短縮に繋げられると考えています。
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試作部品実装ノウハウ|客先別仕様書
「客先別仕様書」では、お客様ごとに異なる基準や実装に対しての理念を明記し、案件ロットごとに作業指示書とともに作業者が確認することを徹底しています。
そうすることで作業者間のコンセンサスの整合が取れるようにし、お客様固有の仕様を共有することができます。例えば、DIP部品のはんだ上りについて、A社では許容範囲となるレベルが、B社ではNGになってしまう事はよくある事です。
すべてのお客様にご満足いただける製品を作るため、「客先別仕様書」は存在します。 -
試作部品実装ノウハウ|リピート注意点記録
「リピート注意点記録」は、案件ごとに添付されるトリセツのようなものです。
実装をした際に予期せぬ問題が出た場合、すぐにお客様へ共有し、ご回答を頂いて作業を継続する形を取っています。「リピート注意点記録」では、このように案件によって各々異なって発生する状況に対する対応を記録しています。
「このような場合はこうする」といった情報を蓄積・展開することで、製造現場から毎回問い合わせをしてしまうといった状況を無くし、スケジュールの遵守に繋がっていくと考えています。
当然、適切にお客様へ共有し、量産時に役立てて頂くことも可能です。 -
試作部品実装ノウハウ|リワーク技術
試作部品実装と同じくらい、BGA等のリワーク対応にも自信があります。創業当時よりBGAリワークに取り組んできた弊社のリワーク技術は他社に負けないという絶対の自信があります。
「BGA等のパッケージだけ、入荷が遅れてしまう」という状況が、試作時には起こりえます。BGA等が入荷してからマシン打ちを始めたのでは、納期に間に合わなくなってしまうというケースもあると思います。
ケイ・オールでは、BGA等以外の部品を実装しておいて、入荷次第BGA等のみをリワークで後付けするといった対応が可能です。工期短縮への柔軟な対応がケイ・オールが培ってきた強さだと自負しています。 -
試作部品実装ノウハウ|ワンストップ対応
パターン設計から実装まで、ワンストップでお任せいただくことも可能です!
基板設計・基板製作・部品購入・部品実装を全て弊社で行う事ができますので、効果的に並行して対応を行う事で、発注から納品まで無駄のないスケジュールがご提示できます。
また、設計作業においては、「実装を考慮した設計」を行う事ができます。これにより、実装時に問題となるであろうことまで、実装前にフラットにしておくことが可能になります。
試作部品実装依頼時の注意点と
依頼先のポイント
POINT
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ご依頼の際、「部品表」と「実装図」のご提示をお願いしております。
手載せ実装の場合は加えて「基板のメタルガーバーデータ」、マウンターではさらに「マウントデータ」が必要となります。
お見積時のやり取りで、弊社営業より御支給の案内があるかとは思いますが、ご認識の程お願いいたします。
試作部品実装のまとめ
SUMMARY
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試作部品実装は量産前に行う「転ばぬ先の杖」。量産工程の前に実施することで、結果的に後々の工程を効率的に進めていく事にも繋がる大切な作業です。ですが同じ杖でも丈夫な杖を選んでいただきたいと考えています。
30年間お客様の試作部品実装をサポートさせていただく中で様々なノウハウを会得してきた弊社だからこそ、お客様にとって、信頼と実績を兼ね備えた「頑丈な杖」となることをお約束いたします。
ケイ・オールの試作部品実装の特長
FEATURES
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お客様の声にお応えすべく、現在では上流のパターン設計からの受託体制も確立しております。
設計段階から実装をイメージした対応が出来ること、同時に、お客様の基板で万が一問題となる事が出てきた際に、設計的な視点でご提案を行う事が出来るのは、弊社が長年かけてはぐくんできたサポート体制です。
ワンストップでもワンセクションでもノウハウをフル活用した対応が出来る事が、弊社の強みです。
基板実装・改造業務
3拠点から全国どこでも
短納期で対応します
お電話でのお問い合わせ
- 東京工場042-370-3550
- 関西工場072-802-3331
- 中部設計058-322-4242
- 受付時間:
- 午前9時~午後5時
土日・祝日も営業(年末年始を除きます)
COMMENT
試作部品実装
お任せください!
ものづくりを進めることにおいては、いくら気を付けても、気を付けすぎることはないと思います。
創立時より試作部品実装のサポートを行ってきた当社だからこそ、色々な試行錯誤から得られた知見のご提案や、先進の基板実装の情報についても精度の高いアンテナを張る事が出来ると自負しています。
お客様の大切な製品づくりをより良いものにするため、高い試作実装技術を誇るケイ・オールまでご用命ください!