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BGAの接合不良

はじめまして。関西事業所 第三製造課です。
大阪府枚方市にて、BGAのリワークを主な業務として日々作業を行っています。

今回は、実際に何度か例の有ったBGAの接合不良をご紹介したいと思います。
(※写真の基板・BGAは弊社で意図的に実装したものであり、実際の製品ではありません)

お客様からの依頼は、「BGAが動作しないので X線・マイクロスコープでの検査をして、
はんだ付け状態にに異常が無ければ交換してほしい」というものでした。

マイクロスコープで見ると…


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お分かり頂けますでしょうか…?
基板側のはんだとBGAのボールの間に境目が出来ており、接続されていない可能性が非常に高いです。
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ちなみに 正しい状態は、こんな感じです。見比べると、分かりやすいですね。

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「はんだなじみ不足」と言われる不良で、原因は色々考えられますが、
組成の異なるはんだを使用した際に発生する事が多いようです。
(基板側のクリームはんだは共晶はんだ、BGAのボールは鉛フリーはんだ、等)

実務的な例を挙げると
今まで使用していた ボールは共晶はんだのBGAが入手困難の為 代替品を購入。
このBGAのボールが鉛フリーはんだだったが、気付かずに共晶はんだの温度プロファイルで実装した。
といった事が考えられます。

上記のような場合、
温度プロファイルを高くすれば ある程度発生は抑えられますが、他の部品への影響も考慮が必要です。
鉛フリーはんだから共晶はんだに BGAのボール組成を変更すれば、今まで通りの条件で問題なく実装が可能となります。
弊社では、BGAのボールのはんだ組成変更も対応しております。
基本は鉛フリーはんだから共晶はんだへ変更することが出来ます。
(条件が合えば、共晶はんだから鉛フリーはんだへの変更も可能です。)

1個からでも対応可能ですので、ぜひご相談ください。
次回は、X線検査での不良例をご紹介したいと思います。

以上です。

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シサクワガタ

シサクワガタ

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